2018年11月に発売されたすみっコぐらしの絵本『そらいろのまいにち』。
ぱっと見「かわいいすみっコちゃんたちがいつものようにみんなで楽しく遊んだり、ごはん食べたりする子供むけのゆる~いお話なんだろうな」と思いますよね?
ところがどっこい、これ実は大人にも刺さる深いストーリーの絵本なんです。
- 『そらいろのまいにち』は何歳くらいから読める?
- 大人にも刺さる『そらいろのまいにち』のストーリーとは?
などを購入前に知りたい方にむけて、感想とあらすじをまとめました。
いい歳した大人もすみっコのだれかに自分を投影して、思わず胸の奥がキュッとしてしまうかもしれませんよ。
目次
『そらいろのまいにち』の対象年齢は?
『そらいろのまいにち』の文章はすべてひらがな(漢字はふりがなつき)。
しかもひとつひとつの文章が短いので、ひらがなを読める4~5歳くらいから子供が自分で読むことができます。
ただ、話の内容は幼児には「どういうこと???」ってところもあると思いますので、そこは大人がうまく補足してあげる必要はあります。
過去に出版されたすみっコぐらしの本は、マンガやコラム、心理テストや占いなど、小学生以上がターゲットのものが多かったように思います。
しかし、ここ数年キャラクター雑誌『ね~ね~』の表紙をかざることも増え、だんだん対象年齢が下に広がってきているようです。
すみっコ大好き幼児の親としてはとてもうれしいことですね。
『そらいろのまいにち』のあらすじ(ネタバレ)

『そらいろのまいにち』は、すみっコぐらしのメインキャラクター5匹の生い立ちや、すみっコぐらしのなかまたちに出会うまでのエピソードについて、キャラクターごとにそれぞれ描かれています。
すでにすみっコぐらしの公式キャラ設定をよく知っているならばそれほど目新しい内容でもありませんが、そのキャラ設定をさらに深く掘り下げた感じになっています。
5歳児の母親(わたし)視点で読んでみて「これは子供に見せたくない」というシーンはひとつもありませんでしたが、購入前にある程度内容を確認しておきたい方にむけてカンタンにあらすじをまとめましたのでご参考までに。
ねこのおはなし
捨てネコだった【ねこ】は、ともに捨てられていた兄弟ネコたちのエサを独りじめして太った過去に、ずっと罪悪感をもっています。
「ひとにやさしくできるようになりたい」
「やせてステキなネコになりたい」
自分を変えたいといつも思っている、はずかしがりやな【ねこ】のお話です。
とんかつとえびふらいのしっぽのおはなし
とんかつの食べ残された脂身とエビフライの食べ残された尻尾という、ゆるキャラ界およびファンシーキャラ界の異端児な揚げ物コンビ。
いつかおいしく食べてもらうために日々涙ぐましい努力をしています。
食べてもらえなかった食べ物の存在意義を問う、食育にもつながるエピソードです。
とかげのおはなし
本当は恐竜の生き残りなのに、トカゲのふりをしている【とかげ】。
「ウソをつくのは悪いこと?」となかまのみんなにウソをつき続けていることを後ろめたく思っています。
「世の中には必要なウソもある」という、幼児には説明しづらい事案がわかりやすく描かれていますよ。
しろくまのおはなし
【しろくま】は白クマなのに生まれたときから寒いのが苦手。
あたたかい場所を探しもとめて、ひとりっきりで故郷を出て長い長ーい旅に出ます。
「自分が生きやすい場所を求めて現状から逃げるのは悪ではない」ということを教えてくれるお話。
ぺんぎん?のおはなし
過去の記憶があいまいで、自分が何者なのかわからない【ぺんぎん?】。
「自分は何者?」
「なかまって何?」
自分と同じなかまがみつからなくて居場所がなかった【ぺんぎん?】が自分の居場所をみつけるお話です。
『そらいろのまいにち』のおすすめポイント

グッズではいつもニコニコほんわかかわいいすみっコたち。
この絵本ではそんなすみっコたちがケンカをしておこったり、ときには涙をうかべたり……。いつもよりも表情ゆたかなすみっコたちが見られますよ。
さいごに|すみっコファンなら子供はもちろん大人も買いです!
すみっコぐらしの絵本『そらいろのまいにち』は、すみっコ大好きキッズはもちろん、すみっコに癒されたい大人にも読んでほしい絵本です。
子供のリュックに入れるのにちょうどいいサイズなので、おでかけ先でちょっと退屈したときに取り出して読めるのもポイント高いですよ。
